ゲッツワイナリー

 ゲッツワイナリーは、美しい自然に囲まれた小さなシュヴァーベン系の村、ヘルツェグクートにあります。サーロシュパタクからわずか約3kmの距離に位置しています。村には2つの歴史あるワインセラー通り、ケーポロシュとゴンボシュ山があり、どちらも2002年からユネスコの世界遺産に登録されています。 ハンガリーのワインは、ヨーロッパ全体で常に高い評価を受けてきましたが、トカイワイン地方は世界的に有名なワインの宝庫です。トカイワインは、数えきれないほど模倣されてきたハンガリー独自の特産品ですが、その味わいは他に類を見ず、最も困難な時代においてもその名声を保ち続けてきました。

過去10年間で、トカイのアスーワインは再び注目を集め、その存在が再評価されています。 ここでは、世界のどこにもないような、深く長く余韻を残す香りとアロマの饗宴に出会うことができます。

これらの特別なワインに加え、近年ではフレッシュでフルーティーな高品質ワインも人気を集めており、試飲を通じてこのワイン産地の新たな魅力を発見していただけます

ブドウとワインへの愛情、畏敬の念、そして仕事に対する敬意は、ゲッツワイナリーにとって代々受け継がれてきた家族の遺産であり、ワイナリーの営みにおいて決定的な役割を果たしています。私たち家族経営のワイナリーは、計6つの畑にわたる合計17ヘクタールの、優れた立地にある一級ブドウ畑を所有しています。

これらの畑は、あらゆるタイプのトカイワインの醸造に最適な条件を提供してくれます。南向き、南西向きの古くからある畑や新しく植えられた畑には、すべての伝統的なトカイ品種が栽培されています。ブドウ畑は、トルチヴァの「キンチェム」と「バルタロシュ」、シャーラズァダー二ー近郊の「ジャダー二ー」、そしてシャーロシュパタクの近くにある「チェーチ」、「ダルノー」、「セグフー」の各畑に広がっています。

高品質のワインを造るには、優れたワインセラーが不可欠です。ゲッツワイナリーでは、リオライト凝灰岩をくり抜いたセラーでワインを熟成させており、このセラーは年間を通じて摂氏9度の安定した温度を保っています。ここでは、樽の中で特別なワインが熟成・貯蔵されています。高い湿度と、熟成中のワインから放出される成分が、セラーの壁に現れる貴重な菌類、貴腐菌（Cladosporium cellare）を育み、壁一面に層を作り出します。この菌が、理想的なセラーの気候環境を生み出しているのです。

少人数グループでのワイナリーツアーは、ご希望に応じて瓶詰工場の見学から始まります。ここでは、ワインを指導付きの発酵プロセスで製造しており、お客様には還元的なワイン造りの秘密やワイン製造の技術をご紹介します。

その後、世界遺産に登録されているゴンボシュ山のワインセラー通りへと向かいます。そこでは、長さ約100メートルのリオライト凝灰岩をくり抜いた熟成用ワインセラーにご案内いたします。

次に、試飲用のセラーに移動します。ここでは2名から最大200名までのお客様をお迎えできます。ご希望に応じて、ワインに合わせて冷菜や温かい料理もご提供いたします（事前予約が必要です）。ワイナリーツアーと試飲の所要時間は、お食事を除いておよそ1時間半から2時間です。

お客様にはヘルツェグクートの簡単な歴史やトカイ・ヘジャリャ地方、私たち家族経営のワイナリーについてご紹介し、もちろんご試飲いただくワインの説明も行います。試飲ルームは、さまざまなイベントの開催にも対応可能です。特別な機会には、ジプシー音楽団の手配も可能です。

数日間の滞在をご希望の場合には、余暇プログラムの手配も喜んでお手伝いします。また、ご希望に応じて国内各地のレストランやイベントでのワインテイスティングやワインディナーも承っております。